ご挨拶

 

わが国の平均寿命は1947年の男性50.06歳、女性53.96歳から、男性は81.64歳、女性87.74歳(2020年)と30歳以上寿命を伸ばし、最近30年は世界トップクラスを維持しています。

高齢化率は今や28%を超え、2030年には31%、2055年には40%以上となる見込みです。寿命が延びる一方で、自立した生活を送れない期間を表す「平均寿命-健康寿命」は男女とも約10年と近年変わらず、平均すると人生の終盤10年は歩行・思考・嚥下といった人間の基本的な営みである「活動」の障害に直面します。世界的にも未曾有の超高齢化社会を迎える日本で、リハビリテーション医学・医療はこの局面を乗り越えるべく社会に貢献しています。自立した活動が継続できるように急性期から介入し、回復期・生活期で活動の障害に直面する人にその解決手段を提供する。単なる長命ではなく実りある長寿を如何に実現するか。活動にフォーカスするリハビリテーション医学・医療は、この命題に真摯に挑みます。

 

日本医科大学は、1876年に創設された私立医学校「濟生學舎」を前身とし、創立145年を超える日本最古の私立医科大学です。

日本医科大学には4つの大学病院(日本医科大学付属病院、日本医科大学武蔵小杉病院、日本医科大学多摩永山病院、日本医科大学千葉北総病院)があります。総計120名を超える理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、リハビリテーション科医師が在籍し、日々切磋琢磨しています。大学病院として最良のリハビリテーション医療を提供するとともに、最先端の研究を行い、臨床に役立つ知識・技術の習得を行うなど日々研鑚に努めています。

優れたリハビリテーション専門家を育成し、リハビリテーション学分野を成長・発展させることで豊かな超高齢社会の実現に貢献することを日本医科大学リハビリテーション部門の使命と考えています。

 

日本医科大学大学院医学研究科リハビリテーション学

教授 青柳陽一郎